向後先生の新刊のお知らせ
『マンガでやさしくわかるオープンダイアローグ』向後善之、久保田健司著 大舞キリコ(漫画) 日本能率協会出版
アマゾンでの販売開始しました。
オープンダイアローグは、フィンランドで開発された心理療法で、統合失調症にも効果があると言われています。その基本は、「対話=ダイアローグ」です。
会話と対話は違います。会話が、よく知ったもの同士でなされるものであるのに対し、対話は、よく知らないもの同士がお互いをよく理解するためのコミュニケーションスタイルです。そのため、相手との違いを尊重し、その意味を探求していくのです。ざっくりと言ってしまえば、オープンダイアローグは、セラピストとクライアント、セラピストどうしがダイアローグを続けていく手法です。
この本で最も言いたかったことは、「対等性のないところに対話は存在しない」ということです。
対等性を実現するためには、先生や先輩などと呼ばれる人たちは、生徒や新人の場まで降りていかなければならないのです。(本来であれば、「降りていく」という意識もなく、そこにいるのがベストです)。
対等性が実現すれば、他人のコメントをじっくり聴く準備ができ、その結果、結論を急がなくなり、ああでもないこうでもないというディスカッションを楽しむことができるようになります。
そうなると、その場に多様性が生まれ、人々のクリエイティビティが発揮され、新しい気づきが生まれるかもしれません。
本の中には、統合失調症のクライアント、ママ友の中で孤立した人、いじめによって不登校になった高校生の事例などが示され、彼らが、ダイアローグによってどのように回復していったのかが書かれています。
プロの心理療法家だけではなく、心理療法に興味のある方はどなたにでも読んでいただけたら嬉しいです。
アマゾンページは↓
https://www.amazon.co.jp/dp/4820728628/
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